自宅でできる体操・セルフケアをメインに
「アイリス整体院」YouTubeチャンネルを運営しています、香川県にある「アイリス整体院」です。腰痛・肩こりなどでお悩みの方の多くの方にご視聴いただいています。
四十肩・五十肩でお困りの方の中には、肩や腕の痛みや痺れ、腕が上がらないなどの症状はもちろん、特に夜寝ている時に肩や腕が歯痛のようにズキズキと疼くように痛んで眠れないといった症状でお悩みの方がいらっしゃいます。
この夜の睡眠を妨げる痛みを「夜間痛」といいます。
痛い方の肩を下にして寝てしまうと激痛で目が覚めたり、寝返りをした時に痛みで目が覚めてしまうなど、眠りを妨げるほどの非常につらい痛みです。
じっとしていても動いても痛むため眠ることができず、睡眠不足になってしまう方もたくさんいらっしゃいます。
肩などに痛みが出始め四十肩もしくは五十肩だなとは思っても、しばらくすれば治まってくるだろうとそのままにしているうちに、だんだんひどくなってきて夜間痛が出るようになり、眠れない夜が続いて慌てて病院に駆け込むという方もいらっしゃるようです。
痛みがある上に睡眠不足になってしまっては疲れも取れませんし、精神的にも参ってしまいます。痛みがさらにひどくなってしまわないためにも、また疲労回復を妨げる睡眠不足を避けるためにも、早めに痛みを改善しなくてはなりません。
早く改善したいなら→五十肩治療のアイリス整体院
そこで、ここからは四十肩・五十肩のつらい夜間痛について香川県東かがわ市の整体師が解説していきたいと思います。
なぜ、四十肩・五十肩は「夜間痛」が起こるのか?
四十肩・五十肩は、発生原因がいまだはっきりと解明されておらず、残念ながら病院に行って薬を処方してもらったらすぐに痛みから解放される、というものではありません。
ですが肩周辺の筋肉や組織が炎症を起こし痛みが出ている状態であることは確かです。
このことに加え、寝ている時の姿勢は自然と肩関節に支えられている腕が引っ張られてしまう格好、例えば横向きの姿勢では、腕が体の前に落ち込む体勢になるため肩回りの筋肉が腕の重みで引っ張られて負担がかかり、炎症を起こしている筋肉をさらに傷める状態となります。
こういった状態が夜寝ている間、長時間続くことで「夜間痛」として痛みが生じてくるのです。
起きている時でも長時間同じ姿勢でじっとしていると痛くなってくるのも、夜間痛が起きる原因と同じことが言えます。
四十肩・五十肩のつらい「夜間痛」はいつまで続くのか?
ズキズキと疼くようなつらい痛み。痛みで眠れないほどつらい夜はありません。何とか眠りにつこうと試行錯誤しているうちに朝が来てしまった…疲れが取れるどころかぐったり…。
これがいつまで続くのか分からないとなると不安で仕方がありません。
四十肩・五十肩は、経過に伴い症状が変化していきます。
その経過は大きく分けると、
主に痛みが強く出る「急性期」、
痛みが軽減してくる代わりに肩の可動域が狭くなる「慢性期」、
全ての症状が落ち着いていき回復に向かう「回復期」
の3期に分けることができます。
まず、急性期は痛みがとても強く出る時期です。
腫れや熱感を伴う方もおられます。
肩や腕を動かした時だけでなく、就寝時など安静にしている時にも痛みが現れます。
これが夜間痛です。
患部が熱を持っているようであれば、それは炎症を起こしているサインということですから絶対に温めるようなことはしないで、氷水で冷やすようにしてください。
急性期の目安はおよそ発症から2週間~1ヶ月程度といわれています。
次に、慢性期は痛みが軽減してきますが、肩周辺の組織が癒着し肩や腕が動かしにくくなる時期です。
痛みが軽減してきたからといってこの時期に可動域を広げようと無理に動かしてしまうと、また痛みが出てきてしまうので無理は禁物です。
少しずつ可動域を広げていかなければいけません。
無理なく痛みを感じない程度の適度な運動を取り入れていきましょう。
万が一、痛みが出てしまった場合運動は中止してください。慢性期の目安はおよそ6ヵ月~1年程度です。
そして、回復期は徐々に痛みから解放されていき、それとともに次第に肩が動かしやすくなってくる時期です。
リハビリに最適かつ大切な時期と言えます。
この時期には、低下してしまった肩の可動域や筋肉を取り戻すために、肩の運動が必要になってきます。
痛みが無くなったからといってここで運動を怠ってしまうと、可動域が狭くなってしまうこともあります。
痛みが消失した=完治ではありませんので、肩を動かすことをしっかりと意識して運動を行いましょう。
ただし、運動後の翌朝に痛みが出てしまう場合は治すことを第一に考え、焦らず痛みが引くまで運動を中止しましょう。
痛みが治まったら徐々に運動やストレッチを再開し、少しずつ量を増やしていくようにしてください。
この時期になってもまだ肩や腕が動かしづらいという方も、くれぐれも無理はしないよう痛みを感じない範囲で適度な運動を心掛けてください。
(※それぞれの期間の目安はあくまでも目安であり、必ずしも目安の日数が過ぎたら次の期間に移行するというものではありません。)
これらのことから、夜間痛は急性期に出現していることが分かります。
期間の目安としては2週間~1ヶ月程度ですが、痛みを我慢しながら無理をしたり間違った対処をしてしまうと、もちろん個人差もありますが夜間痛に悩む期間が目安の期間よりさらに長くなってしまうことになってしまいます。
仕事や家事など日常生活の中では、多少無理をしてでもこなさなければならないことが多々あると思います。
ですが、過剰に我慢や無理をしてしまうと、夜間痛だけでなく四十肩・五十肩そのものの症状が落ち着くまでに何年もかかってしまうことにつながりかねません。
腕があげづらいなどの症状が残ってしまう場合もあります。とにかく無理は禁物です。
しかし、たとえ2週間程度で夜間痛が治まると仮定しても、2週間もの間睡眠不足の状態が続くと気力も体力も奪われてしまい、心身共にまいってしまいます。
そうなってしまわないように、痛みが少しでも出にくくなるよううまく対処しながら睡眠時間を確保していかなければなりません。
四十肩・五十肩の「夜間痛」の対処法
それでは、どうやって痛みに対処すればいいのでしょうか。
まずは四十肩・五十肩の症状を取り除いていかなければ根本的な解決にはなりませんが、夜間痛の痛みを軽減させることは可能です。
寝る時に肩回りの筋肉に負担がかからないように工夫すれば、痛みを軽減することができるのです。
そのためには、「筋肉が伸びないような寝方」が重要なポイントになってきます。
筋肉が伸びるということは、腕が痛みの出る方向に引っ張られてしまう状態ということです。
そこで、タオルやクッション・抱き枕などを使用し肩回りの筋肉が伸びるのを防ぎます。
使い方はとてもシンプルですが、使うものとしては体をしっかり支えられるよう大きめのものをおすすめします。
仰向けで寝る場合
仰向けで寝ると、床面に肩甲骨が密着して固定され、肩回りの筋肉は床に向かって引き伸ばされる状態になります。
引っ張られることにより痛みが出てしまうので、これを防ぐためにはまず肩から肘の下にかけて腕を支えるようにタオルやクッションを敷きます。
さらに胸の前でクッションを抱きかかえるか、その上に両手を置くような姿勢にします。
こうすることで腕が下に引っ張り込まれるのを防ぎ、肩関節を安定させるので痛みが軽減されます。
横向きで寝る場合
横向きで寝ると、上になっている腕が体の前に落ち込む形になります。
これでは肩周りの筋肉が腕の重みで下に引っ張られてしまいます。
かといって、痛みのある肩を下にして横になってしまうと、肩回りの筋肉を押しつぶした状態で固定することになり、状態が悪化してしまう可能性があります。
くれぐれも痛みのある肩を下にして寝ないよう注意してください。
横向きで寝る場合は、痛い方の肩を上にして横になります。
腕が前に落ち込まないように、上側の腕で大きめのクッションを抱きかかえます。
こうすると筋肉が伸びるのを防ぐことができるため痛みが軽減されます。
枕の高さ調整
さらにもう一つの対処法として、枕の高さ調整をするという方法があります。
枕は、四十肩・五十肩だけでなく肩こりや腰痛でお悩みの方も、自分に合った枕の選び方が分からないと困っている方がたくさんいらっしゃいます。
枕はどの症状の方にも「高すぎない方が良い」と考えられています。
おおよその枕の高さの基準として、仰向きから横向きに、横向きから仰向きにとゴロゴロと寝返りをしてみて、頭がスムーズにくるりと回れる高さが理想的とされています。
スムーズに寝返りができることで肩関節や腕に負担がかかりにくくなり、痛みを軽減することが期待できます。
枕に関しても、頭をしっかり支えられる少し大きめのものを使用されることをおすすめします。
まとめ
四十肩・五十肩のつらい夜間痛について、ここまでお話ししてきました。
夜間痛はズキズキと疼くような痛みが特徴で、睡眠を妨げるほどとにかく痛くつらい症状です。
お話ししたそれぞれの対処方法を試してみて、ご自分に合った方法をぜひ探してみてください。
ポイントは「腕(筋肉)が痛みの出る方向に引っ張られないようにすること」、「筋肉に負担がかかる状態が長時間続かないようにすること」です。
肩回りの筋肉にかかる負担を軽減することがとても重要です。
また、肩の痛みに限らず腰などの痛みでも、冷えからきているのではないかと思い、カイロやお風呂などでしっかり温めるという方もいらっしゃいますが、「痛みがある=炎症を起こしている」という状態です。
患部を温めるという行為は、熱を持っている場所にさらに熱を加えるということですので患部の状態を悪化させることになります。
ですからけっして温めないでください。
患部は必ず冷やすようにしてください。
アイスノンや冷えピタなどではなく、氷のうなどを使用して氷水で冷やすことを当院では推奨しています。
我慢していれば、いつか自然に痛みが消える時がくるだろうと楽観視して治療や対処をせずに放置していると、腕が伸びなくなってしまった、あがらなくなってしまったなどの症状が残ってしまうこともありますので、できるだけお早めに専門家の治療を受けることをおすすめします。
また、あまりにも長期に渡って激痛が続く時は四十肩・五十肩でない場合もありますので、一度病院を受診してみてください。
香川県東かがわ市の整体師が、四十肩・五十肩の夜間痛にお困りの方が一人でも多く痛みから解放され、夜ぐっすりと眠ることができ気持ちよく朝を迎えられるように、少しでもお力になれたら…と思いながらお話ししました。
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